2023/12/08

医療関係者のための「やさしい日本語」研修

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10月11日(水)、10月20日(金)の2日、順天堂大学、東京都との共催で、医療関係者のための「やさしい日本語」研修を行いました。病院事務や保健師等、医療現場で働く人も参加しました。

最初に、帝京大学大学院公衆衛生学研究科・帝京大学医療共通教育研究センター教授の石川ひろの先生の講義がありました。医療現場での「やさしいにほんご」は残念ながらまだ認知度が高くない一方で、ニーズは高く、効果的であり、多くの人が「やさしいにほんご」での対応を求めているとのことでした。

次に、5,6人のグループごとワークショップを行いました。参加者は「足首をねんざした患者に病状を説明し、処方箋を渡し、湿布と鎮痛薬の使用方法を説明する」「保健師が生後1か月の赤ちゃんの新生児訪問時に外国人のお母さんに予防接種について説明する」等実際にあるシチュエーションを想定したシナリオを「やさしいにほんご」にするロールプレイをしました。グループに1人、2人外国人が模擬患者として入り、わかるかどうか、答えました。単に言葉が難しいだけでなく、例えば「赤ちゃん訪問」のようなサービスが母国にはないと、なぜ保健師が自宅に来るのか理解できない等の問題があることもわかりました。

参加者からは「注射、ワクチン等どこまで使えるのか?何を使うと通じるか少しわかった。」「シンプルに言うことの大切さがわかった。」「とてもいい経験になった。今後に活かしていきたい。」等声がありました。

ジェスチャーで「注射」と言ってもらえるとわかりやすい

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